「気学」という言葉は、大正時代に園田真次郎が干支九星術や遁甲術などをまとめたときに、「気学」と称したのであって、広く使われるようになってまだ100年程度の言葉です。

遁甲術などが大陸からもたらされたように、「気学」という言葉も大陸から来たと思っている人がいますが、そうではなく、日本で生まれた言葉です。

「気学」といえば、一白水星や五黄土星のような九星を思い浮かべる人が多いと思います。

しかし、「気学=九星」ではありません

園田真次郎は入門者に対して
・無極
・太極
・両儀
・四象
・八卦
・干支九星
を学ぶことが大切だと説いています。

この無極、太極、両義、四象、八卦とは「易」の言葉で、干支とは甲乙丙丁・・と10個ある「十干」と、子丑寅・・と12個ある「十二支」のことで、九星とはご存知の一白水星や二黒土星などの9つある「九星」のことです。

そして、園田真次郎は家相や方位をみる家相学者・方鑑学者というだけでなく、易者でもありました。

つまり、「気学を学ぶ」とは、
・易
・干支
・四神思想
・九星
・相性相剋
・遁甲
をはじめとし、様々なことを幅広く学ぶことなのです。

九星の意味を知り、方位の吉凶を出せるようになることも学びの一部ではありますが、ほんの一部に過ぎません。

気学の中身は、2500年以上もの時を経て受け継がれている先人の叡智ですから、それをたった数時間や数日の講座で伝えきれることなど到底できませんし、学びきれるほど薄いものでもありません。

気学を正しく活用するためには、学ぶべく人から学び、実践を重ね、一つずつ身につけていきましょう。