五行説で“火(夏)”が盛んになる時
“水(冬)”が衰退する
その反対も当然にあります。
この活力(=エネルギー)の盛衰・消長の
巡りを観察し、古代中国では、
天において
地において
人において
共通性を見出しました。
その中で
春→夏→秋→冬(→春)
の巡りに合わせて
木→火→金→水
となり、
“土”は中央であり、
暖にも寒にも偏らないため
春夏と秋冬の間に配置され
木→火→土→金→水
の巡りが見出されました。
これが実は、
“相性の関係”
の元です。
ここに陰陽説の盛衰・消長と
同じ考え方が加わり
木が壯(ソウ)なる時に火が生まれ
火が壯なる時に土が生まれ
土が壯なる時に金が生まれ
金が壯なる時に水が生まれ
水が壯なる時に木が生まれる
木が壯なる時に土が死し
火が壯なる時に金が死し
土が壯なる時に水が死し
金が壯なる時に木が死し
水が壯なる時に火が死す
(※壯:盛ん、勇ましい)
と活力の巡りと盛衰・消長が融合し
“生壯老因死”
が明確になりました。
これが後の
“相性と相剋”
となります。
つまり、相性の図と
相剋の図をみて
「あの人とは合うわ~。
あの人とは合わないわ~。」
というのは、本来の見方と違って、
「私が落ち込んでいる時に、
あの人が頑張ってくれるから、
回っていて感謝だね。
あの人が休んでいるときや
苦しい時は反対に私が頑張ろう!!」
って活用するのが、
本来の五行論の活用となるのです。
特に、ビジネスでは、
エネルギーの巡りをしっかりと捉えて
盛んになるとき、衰退するとき、
それぞれに最適な対処をしたいものですね。